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地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門

地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門

地域再生事業家で地域活性の本やコラムなども多数書かれている木下斉さんの、地域活性のポイントを小説形式で学べる本です。木下さんが普段から述べている内容だが、小説形式だと読みやすいし共感もしやすいと感じました。

結局木下さんが言いたいことは、地域は自立しろってことでしょうか。
自分たちのできる範囲で小さく始めること。短期的な補助金に頼らず、自分たちのお金を投資し成長を続けることで中長期的に事業を継続することこそが、地域の自立につながる。そんなメッセージに受け止めました。

「補助金が地方のガンなんや!」と帯に書いてありますが、本書で述べられている補助金の問題点はまとめると以下の4点です。
①補助金(他人の金)で事業をすると本気になれない
②事業として顧客に向き合うべき時間を、補助金の処理に時間を割くことになる
③補助金を使うと事業の計画変更が難しく、変化の早いこの時代には足かせにしかならない
③補助金を使うと短期的には成果が出たように見えるが、過剰投資が中長期的には事業の継続を難しくする

本書を読んで改めて地域の事業は補助金ありきではなく、人ありきで始まるのがいいと思いました。前者は補助金がきれると走れない(または補助金を投入しつづけるしかない)、後者はエンジンが人だから死なない限り継続できます。事業をやりたい人が、自分のできる範囲で小さく始め、事業を継続していくことこそが、地域の活性化につながると思います。

よく地域でも聞きますが「貰えるものは貰っておこう」の発想はもうやめた方がいいと思います。補助金を得るため、補助金を使い切るために、最も大切な資源である時間を浪費することことそが、地域の力を削いでいくように思います。

この本では地域の事業が成功するための様々なポイントにも述べています。重要な点は以下の3点です。
①先回りして営業して明確な顧客がいる商品・サービスを創る
②地域全員の合意は不要で、覚悟を決めた信頼できる少人数で取り組む
③小さく始め、最初にお金を使いすぎない、専従者を雇わない

自分が地域で仕事をしていても、上記の点が事業継続にはすごく重要だと思っています。

この本は地域で頑張ってる人、これから地域で事業を起こそうと考えてる人、そして補助金が地域を盛り上げると考えてる人にも、ぜひ読んでもらいたいと思います。

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